大人にも薦めたい。国際アンデルセン賞受賞歴のある絵本作家7人と代表作
「児童文学への永続的な寄与」に対する表彰として贈られる国際的な賞・国際アンデルセン賞。「児童文学のノーベル賞」と呼ばれるほど権威のある賞で、国際児童図書評議会 (IBBY) によって隔年で授与されます。
今回は、過去の国際アンデルセン賞受賞経験のある絵本作家と、代表作を紹介します。
- 1970年 - モーリス・センダック(Maurice Sendak、アメリカ)
- 1980年 - 赤羽末吉(日本)
- 1984年 - 安野光雅(日本)
- 1998年 - トミー・ウンゲラー(Tomi Ungerer、フランス)
- 2000年 - アンソニー・ブラウン(Anthony Browne、イギリス)
- 2010年 - ユッタ・バウアー(Jutta Bauer、ドイツ)
- 2012年 - ピーター・シス(Peter Sís、チェコ共和国)
1970年 - モーリス・センダック(Maurice Sendak、アメリカ)
誰もが一度は見たことがある、世界的ベストセラー「かいじゅうたちのいるところ」をはじめ、80冊を超える著書を発表している絵本作家・イラストレーター。19世紀の古典的なイラストに影響を受けた、精密な描写が印象的です。
1980年 - 赤羽末吉(日本)
東京生まれ。22歳で満州国大連市に移住、絵画はほとんど独学で学ぶも、満州国美術展で数回入選しました。50歳『かさじぞう』で絵本作家デビュー。その絵は国内のみならず海外からも高い評価を得て、国内外で多数受賞されています。
1984年 - 安野光雅(日本)
島根県生まれ。美術のみならず、科学・数学・文学などにも造詣が深く、独創性あふれる作風が人気。淡くさっぱりとした色調ながら、精密に描かれた水彩画が大変美しいです。島根県にある安野光雅美術館では、絵画作品はもちろん、プラネタリウムや安野光雅さんのアトリエを再現したスペースなど、ファンにはたまらない展示が行われています。
1998年 - トミー・ウンゲラー(Tomi Ungerer、フランス)
トミー・アンゲラーとも紹介される、フランス生まれの絵本作家・イラストレーター。ベストセラー「すてきな三にんぐみ」をはじめ、数々の名作を生みだしています。どこか毒っ気のある設定、憎めない悪人、ただでは終わらないハッピーエンド…1冊読むとクセになる絵本たちです。
2000年 - アンソニー・ブラウン(Anthony Browne、イギリス)
イギリス生まれのイラストレーター・絵本作家。「すきですゴリラ」「どうぶつえん」で2度のケイト・グリーナウェイ賞を受賞しました。
2010年 - ユッタ・バウアー(Jutta Bauer、ドイツ)
ドイツ生まれのイラストレーター・絵本作家。2001年文と絵の両方を手がけた「おこりんぼママ」でドイツ児童図書賞大賞を受賞、2002年「いつもだれかが…」ドイツ児童図書賞の最終候補にノミネート。どこかユーモラスで愛嬌のあるキャラクターたちがじわじわきます。
2012年 - ピーター・シス(Peter Sís、チェコ共和国)
旧チェコスロバキア生まれ、現在はニューヨーク在住の絵本作家。新聞、雑誌、書籍の他にアニメーション映画の分野で幅広く活躍されています。公式サイトもとてもかわいらしいので、ぜひ覗いてみてください。