春だ!キャベツ!キャベツづくしな絵本5冊
啓蟄も過ぎ、日も長くなってきて春の気配が色濃くなる日々。もう厚着にも鍋にも飽きた!というのは私だけではないはず。
春といえば、桜、進学・入学、華やかな話題がいろいろありますが、春の食材「キャベツ」の季節!
千切り・コールスローサラダのシャキシャキも美味しければロールキャベツ、ポトフのようなとろとろも捨てがたい…あの丸くてギュっとつまったフォルム、一足お先に、絵本で堪能しませんか!
キャベツくん
道でばったり会った、キャベツくんとブタヤマさん。とってもお腹が空いているブタヤマさんに、キャベツくんが見せたものは…
ひろーい空、ゆったり続く道、リアクション豊かなブタヤマさん…長新太さんの、どここかシュールだけどあたたかい絵とストーリーに、思わずクスっとなってしまいます。
ラストの展開もかわいくて、おすすめです。
きゃべつばたけのいちにち
私は家庭菜園をしているのでよく分かるのですが、春のキャベツばたけは実に賑やか。
卵をうみつけるモンシロチョウに、みずみずしい葉っぱに夢中なあおむし、まるまる太ったあおむしを狙うハチに鳥…
キャベツの上で繰り広げられる自然の営みを、写実的にグッと迫って描かれた本。私の大好きな「かがくのとも」絵本の名作です。
キャベツがたべたいのです
「花の蜜が大好き」なのがチョウのはずだけど、モンシロチョウたちは、あおむし時代に食べていたキャベツが忘れられない。
「もう一度食べたい!!!」と一念発起して向かった先は、やおやさん。そこで出会った親切なおじさん、モンシロチョウたちの願いを叶えられるのか…?
シゲタサヤカさんのキャッチーなイラスト、インパクトのある設定、からの急展開に…
チョウなのにキャベツが恋しいというカワイさ、サクッと○○するおじさんのかっこよさ、読み終わると当然食べたくなるキャベツ…「ハマる」という言葉がぴったりな1冊。
おおかみとキャベツばたけ
「強いことがかっこいいこと」だと思っているオオカミのループッチ。森の中でわざと動物たちを威嚇して、強さアピールにいそしんでいます。ところがある晩、美しく輝くモンシロチョウを見かけて…
キャベツばたけでひっそりおこる大混乱。キャベツの愛らしいフォルム、おりかさなった葉の美しさが、お話の世界観を盛り上げます。
傲慢だったループッチは、モンシロチョウのようにキラキラ輝くことは出来るのか?ほんわりやわらかなタッチの絵も素敵で、こどもにもぜひ読み聞かせしてあげたい1冊です。
絵図解やさい応援団 まるごとキャベツ
絵本というより、図鑑な1冊。キャベツってどんな野菜?どこで作られているの?どんな食べ方があるの?
タイトルどおり、キャベツをまるごと知る事ができる、キャベツ好きにはたまらない内容。ぜひ1度読んでみてほしいです。
おまけ:「旬」がまるごとキャベツ
ポプラ社より出版されている、一つの食材にテーマを絞り「食」に切り込む新しいタイプのカルチャー誌『マザーフードマガジン「旬」が まるごと』。なんと2007年の創刊準備号(実質第1号)がキャベツだったんです!
公式サイトでは在庫切れ、重版予定もないということですが、中古でときどき見かけるので、興味のある方はぜひ、チェックしてみてください。
目次はこんなかんじ↓