大人に読んでほしい!日本絵本大賞受賞の5冊
あらゆる芸術作品がそうであるように、絵本も「〇〇賞受賞」作品は面白いもの。
絵本に関連する賞は国内・海外たくさんありますが、今回は「日本絵本賞」受賞作品の中から、オススメの5冊を紹介します。
日本絵本賞とは
公式サイトの言葉をお借りすると
(公社)全国学校図書館協議会と毎日新聞社によって、1995年度より「絵本芸術の普及、絵本読書の振興、絵本出版の発展に寄与する」ことを目的に創設されました。
という賞です。
過去の受賞作タイトルは、公式サイト・wikipediaに掲載されています。
この賞の受賞作品は、大人も楽しめる(時に、大人向けに感じる)ものも多く、毎回注目しています。
2017/3/15、第22回の結果が発表になりました!大賞は荒井良二さんの「きょうはそらにまるいつき」が受賞されました。
30000このすいか
ひろいはたけでのんびり暮らす、3万個のすいか。
とあるからすの会話を聞いて
それを きいた すいかは きぜつしそうになりました
(本文より)
さてさてどうする、すいか…?
根性のあるすいかたち、途中困難があろうとも、どうってことなく
ラストまでつきすすみます。かわいいだけじゃない、毒をはらんだ素敵な絵本です。
オオカミがとぶひ
こどもと会話をしていて、「なんで〇〇だと思う?」と聞いたとき
「だって▲▲が××してるから」と、
第三者が出てくること、ありませんか。
きょうは かぜが つよい びゅうびゅう びょうびょう ふきぬける
だって オオカミが かけまわっているから
(本文より)
この絵本では、大人が思いつかないような「動物のしわざ」がたくさん出てきます。
雨と風の強いある夜を、躍動感のある絵が盛り上げます。
ものすごくおおきなプリンのうえで
スイーツがすごく、大きかったら…
なんて、きっと想像したことがありますよね。
のぼってみる?食べてみる?みんなで遊ぶ?
そんな妄想を自由に遊ばせた、かわいらしい絵本。
読み終わると、
たまには難しいことを考えないで、空想してみてもいいかなぁ
とほんわりした心地になります。
ないた
いちにち
いっかいぼくは なく
どうしてだろう?
(本文より)
どういうときに泣くのか?なんで泣くのか?泣くのは悪いこと?
お子さんと一緒に読みながら、
「なんで、泣いているのかな」
一緒に考えてみるのもいいかもしれない。
いろんな「泣く」を教えてくれる絵本です。
ブラッキンダー
パンチのある絵から魔力すら感じる「ブラッキンダー」
いぬのフンザくんが寝ている間に、
インクのブラッキンと、サボテンのキンダーちゃんの冒険が始まります。
めくるめく奇想天外、奇天烈、破天荒な展開は
ジェットコースターに乗っている感覚です。
意味は深く考えず、とにかく楽しむ!そんな1冊です。