とりどりえほん

絵本好きのWebディレクターが、毎回テーマにそって、絵本を数冊紹介していくブログです。

「いい絵本・正しい絵本の選び方」って何なのか。考えてみた

子どもがいると、1度は気になる絵本選び。グーグル先生に「絵本 選び方」で検索するとたくさんのサイトがヒットします。

で、いろいろ書かれているけれど、ぶっちゃけ読む人が「おもしろい!好き!と思う本=いい絵本」という結論に至ったので、それについて書きます。

「いい絵本」って何?

そもそも、読み聞かせの効果は、というと。

一番よくまとまっていたサイトの項目を、引用させていただくと↓

  1. 「情操教育」で子どもの心を成長させる効果
  2. 絵本をとおして色んな世界を体験できる
  3. 親子のコミュニケーションが生まれる

引用元:大人なら知っておきたい「絵本の読み聞かせ効果と絵本の選び方」 : 出版・書店業界がわかるWebマガジン KOTB(ことびー)

つまり、これらの効果をより高く得られる本が「いい絵本」ということですね。

具体的には、どんな絵本が「いい絵本」?

じゃあどんな絵本が、読み聞かせの効果をMAX得られるのか。色々なサイトを見ましたが、具体的な指南のある文献は見当たらず。一番ぐっと来たのは、福音館書店のこのフレーズ

お母さんは1冊の絵本を手にされるとき、この1冊の絵本が、わが子にどれくらい多くの喜びと楽しみを与えることができるかを、まず考えてみてください。

引用元:本の与え方 福音館書店

結局、アレコレ言うけど、読む人(ここではこども)が「おもしろい!」「好き!」と思える絵本が「いい絵本」なのではないでしょうか。

ベストセラーは確かに「いい絵本」だけどそれだけじゃない。

よく「いい絵本」「おすすめの絵本」にベストセラーばかりが並んでいることがあります。もちろん、ベストセラーはいい絵本がたくさんあります!言いたいのは、ベストセラー以外にもいい絵本(「おもしろい!」「好き!」と思える絵本)って、たくさんあるよね?ということです。

ベストセラーだけを選ぶことは確かに無難かもしれないけれど、それってなんだかつまらなくないですか。一昔前の「コミックはだめだ。純文学を読みなさい。」的なかたさを感じます。

子どもの性格もそれぞれなのと同様に、好みもさまざまです。絵本を選ぶ時間がとれない場合はベストセラーを中心に、時間があるときは、ちょっと冒険していろいろな本を選んでみてはいかがでしょうか。

おもしろい絵本に出会う方法

絵本って、正直価格が高い。だから、気軽に買えるものじゃないのは承知の上。なので、内容を確認できる方法を。

1. 図書館や、子ども用読書コーナーのある書店で、手に取りながら探す

その場で手に取って、内容を確認するには、図書館・書店が一番。図書館ではベストセラーが、書店では新刊が多くチェックできます。

※一部書店では、子どもの試し読みを嫌がられるお店もあるので、ご注意ください…

2. レビューサイトでおすすめの本を探し、図書館蔵書検索で探す・借りる

絵本ナビ、All aboutなどで、テーマ・月齢別おすすめ絵本が紹介されているので、それらを最寄りの図書館で借りる方法。

こういうサイトに掲載されている絵本は、大抵図書館でも貸出中だったりするので、図書館に行って自力で探すより、蔵書検索からの予約がオススメです。

時間がない・効率よく本と出会っていきたいかたは、1より2がオススメです。

参考サイト

いろいろ見ましたが、その中で「絵本とのつきあいかた」の参考になりそうなサイトを貼っておきます。

関連記事

もちろん、このブログでも、絵本紹介していきますよ!

全て、ちゃんと自分で読んで、書いてます。

www.toridori-ehon.com

www.toridori-ehon.com

www.toridori-ehon.com

 

やっぱりワニが好き。ワニづくし絵本6冊

爬虫類の「ワニ」って、本来は優秀ハンターなアマゾンの主。

そのワイルドさが人気の動物ですが、絵本にも多く登場しています。

今回は、ワニ好きのための、

どこかシュールで憎めないワニたちが出てくる絵本を5冊紹介します。

わにさんどきっ はいしゃさんどきっ

うっかり虫歯になってしまったワニさんと、
突然やってきたワニにうろたえる、歯医者さん。

おなじセリフなのに、立場によって違う意味に聞こえる、不思議な世界!

子供も大人も楽しめちゃいます。

わにさんどきっ はいしゃさんどきっ (五味太郎の絵本)

わにさんどきっ はいしゃさんどきっ (五味太郎の絵本)

  • 作者: 五味太郎
  • 出版社/メーカー: 偕成社
  • 発売日: 1984/06
  • メディア: 単行本
  • 購入: 3人 クリック: 9回
 

ワニのワッフルケーキやさん ワニッフル

とってもおいしいワッフルのお店「ワニッフル」。
評判の美味しさに、森中のどうぶつたちが押し寄せて…

「みないでね」と言われると見たくなる!

シンプルでほっこりする、かわいらしいお話。

カップルでスイーツ屋さんを経営している、というのも現代っぽくていいです。

ワニのワッフルケーキやさん ワニッフル

ワニのワッフルケーキやさん ワニッフル

  • 作者: 谷口智則
  • 出版社/メーカー: アリス館
  • 発売日: 2016/06/20
  • メディア: 大型本
 

 

ワニくんのながーいよる

怖い映画を見てしまったワニくん。もう寝る時間なのだけど…

淡い色合いで描かれる人気のワニくんシリーズ。

誰もが経験のある、寝ようとすればするほどどツボにハマる「眠れない」ループ。

さてさてワニくんは眠れるのかな…?

ワニくんのなが~いよる

ワニくんのなが~いよる

  • 作者: みやざきひろかず
  • 出版社/メーカー: BL出版
  • 発売日: 1998/12/10
  • メディア: 大型本
 

 

バルボンさんのおでかけ

こどもたちに人気の、バルボンさん。

とっても天気のいい日に、のんびりおでかけです。

ほのぼの

バルボンさんのおでかけ (ワニのバルボン)

バルボンさんのおでかけ (ワニのバルボン)

  • 作者: とよたかずひこ
  • 出版社/メーカー: アリス館
  • 発売日: 1998/10
  • メディア: 大型本
  • クリック: 6回
 

 

おやすみ、わにのキラキラくん

星のきれいな夜、ジャングルに住むワニのアリゲーが、星と星をつなげてできた「キラキラくん。」

キラキラくんはつぎつぎにいろんなお願いをするのですが、アリゲーはどうやって叶えてあげるのかな?

空想は、なんでも叶えてしまう、素敵な魔法。満点の星空で、こどもとこんなふうに遊んでみたいなぁ、と思う1冊です。

おやすみ、わにのキラキラくん (世界傑作絵本シリーズ)

おやすみ、わにのキラキラくん (世界傑作絵本シリーズ)

  • 作者: カズコ・G.ストーン,Kazuko G. Stone,いぬいゆみこ
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 1993/10/20
  • メディア: 大型本
  • クリック: 1回
 

コーネリアス

卵からかえったときから、立ってでてきたコーネリアス。仲間より好奇心旺盛なコーネリアスは、発見したことを仲間に告げるが、いつも冷たい反応。

その冷遇にたびたび怒るが、コーネリアスの見ていないところで、こっそり彼の真似をしていることに気づいて、笑顔になります。

人間社会でも、こういう人たちよくいるなぁと、思わずニヤッとしてしまう、ちょっとシュールなお話です。

コーネリアス―たってあるいた わにの はなし

コーネリアス―たってあるいた わにの はなし

 

 

1~2歳にオススメな、気持ちによりそった絵本7冊

1歳を過ぎると、簡単なストーリーが理解できるようになります。また、日常生活に添ったお話を読むことで、自分から表現することを考えるきっかけにも。

今回は、単純明快で、ふだんの出来事が題材の7冊を紹介します!

じょうずに運べるかな?

1~2歳の子供にとって、モノをこぼさずに運ぶのは、すごく大変。

「そおっとそおっとね」の女の子は、おやつを運ぶところ。

たおさないように、一生懸命運ぶ姿から、緊張感が伝わってきます。

さまざまな障害物をのりこえ、やーっと運べたときの笑顔!

おもわず親子で「やったね!」と言ってしまいますよ。

そおっとそおっとね (せいかつ・えほん)

そおっとそおっとね (せいかつ・えほん)

 

 

お料理してみたい!

行動範囲が増え、なんでも自分でやってみたい年頃。

ママが料理をする姿をみて「私もやりたい!お料理したい!」というお子さんも多いですよね。

この本は、しろくまちゃんがおかあさんといっしょにホットケーキをつくるお話。

上手にできないこともあるけれど、ちゃーんと焼けたホットケーキは味も格別です。

しろくまちゃんのほっとけーき (こぐまちゃんえほん)

しろくまちゃんのほっとけーき (こぐまちゃんえほん)

 

 

うんちに、興味津々!

トイレトレーニングと排泄の話題は、切っても切れない関係。

「わんわんがうんちした!」

「ママもうんちするの?」

うんちの話題が出たら「みんなうんち」がオススメです。

さかな、鳥、いろんな動物、

大人から赤ちゃんまで、いきものはみんなうんちをする。

たべるからうんちをする。

シンプルだけど、絵だからこそ伝わる1冊です。

みんなうんち (かがくのとも傑作集―どきどきしぜん)

みんなうんち (かがくのとも傑作集―どきどきしぜん)

 

 

上手にねんね、できるかな?

ねんねの本といえば、「ねないこだれだ」が有名ですが

こちらの「ねんね」では、

なにかと理由をつけて寝たがらないまみちゃん(主人公の女の子)に、ママが

「おばけも、オニも、みーんな夜は寝るから、まみちゃんも寝ようね」

というストーリー。

うちのムスメは、「寝ないとオバケにつれていかれるから寝る」よりも

「みんな寝るから寝るんだ」という話のほうがハラオチしたようでした。

まみちゃんとママのやりとりの裏で、

着替え・はみがきなど寝る準備もしていて、

それもふくめて、「ねんねがこういうもんだ」という理解になったように思います。

ねんね (講談社の幼児えほん)

ねんね (講談社の幼児えほん)

 

 

どうやったら「いたい!」ってならないかな?

おもちゃが足に落ちたり、

階段からすべって落ちてしまったり、

おだんごの串がつっついたり…

ふんだりけったりのこぐまちゃん。

子供にとっても、よくある「痛いこと」。

こぐまちゃん、最初は「いたい!」と言うだけだったのに、

次第に、どうやったら痛くないか・防げるかを考えるようになります。

「こぐまちゃん、痛かったね」

「〇〇ちゃんだったら、どうする?」

など、話ながら読んであげると、いいきっかけになりそうです。

こぐまちゃんいたいいたい (こぐまちゃんえほん)

こぐまちゃんいたいいたい (こぐまちゃんえほん)

 

 

おふろって、楽しいよね!

おふろが大好きな、わにのワニワニ。

お湯をためて、体を洗って、おもちゃをうかべて...遊びながらも1つ1つきちんとやっていくワニワニ、最後はお湯にしっかり浸かって、おふろを出ていきます。

うちのムスメも、この本を読んでから

ワニワニもちゃんと体洗ってたね〜、おふろに入ってたね〜、などと言いながら、楽しそうに入っています。

出てくる擬音、擬態語もおもしろくて、盛り上がりますよ!

わにわにのおふろ (幼児絵本シリーズ)

わにわにのおふろ (幼児絵本シリーズ)

 

 どうしても、いやだいやだって言っちゃうけど…

イヤイヤ期真っ只中のルルちゃん。

なんでもすぐにいやだ!って言っちゃうから、ママも、おやつも、みんなやだって言われちゃって...

なんで、ルルちゃんは、いやだって言っちゃうのかな?

ママやおやつは、なんでいやだって言ってるのかな?

こどもは、自分のことはうまく表現できなくても、第三者になると、こどもなりに冷静に考えられたりするようです。

絵本の力を借りて、お子さんと一緒に考えてみてはいかがですか。

いやだいやだ (いやだいやだの絵本 3)

いやだいやだ (いやだいやだの絵本 3)

 

 

大人に読んでほしい!日本絵本大賞受賞の5冊

あらゆる芸術作品がそうであるように、絵本も「〇〇賞受賞」作品は面白いもの。

絵本に関連する賞は国内・海外たくさんありますが、今回は「日本絵本賞」受賞作品の中から、オススメの5冊を紹介します。

日本絵本賞とは

公式サイトの言葉をお借りすると

(公社)全国学校図書館協議会と毎日新聞社によって、1995年度より「絵本芸術の普及、絵本読書の振興、絵本出版の発展に寄与する」ことを目的に創設されました。

日本絵本賞公式サイト

という賞です。

過去の受賞作タイトルは、公式サイトwikipediaに掲載されています。

この賞の受賞作品は、大人も楽しめる(時に、大人向けに感じる)ものも多く、毎回注目しています。

2017/3/15、第22回の結果が発表になりました!大賞は荒井良二さんの「きょうはそらにまるいつき」が受賞されました。

30000このすいか

ひろいはたけでのんびり暮らす、3万個のすいか。

とあるからすの会話を聞いて

それを きいた すいかは きぜつしそうになりました

(本文より)

さてさてどうする、すいか…?

根性のあるすいかたち、途中困難があろうとも、どうってことなく

ラストまでつきすすみます。かわいいだけじゃない、毒をはらんだ素敵な絵本です。

30000このすいか

30000このすいか

  • 作者: あきびんご
  • 出版社/メーカー: くもん出版
  • 発売日: 2015/06/10
  • メディア: 大型本
 

 

オオカミがとぶひ

こどもと会話をしていて、「なんで〇〇だと思う?」と聞いたとき

「だって▲▲が××してるから」と、

第三者が出てくること、ありませんか。

きょうは かぜが つよい びゅうびゅう びょうびょう ふきぬける

だって オオカミが かけまわっているから

(本文より)

この絵本では、大人が思いつかないような「動物のしわざ」がたくさん出てきます。

雨と風の強いある夜を、躍動感のある絵が盛り上げます。

オオカミがとぶひ (こどもプレス)

オオカミがとぶひ (こどもプレス)

  • 作者: ミロコマチコ
  • 出版社/メーカー: イースト・プレス
  • 発売日: 2012/08/12
  • メディア: ハードカバー
 

 

ものすごくおおきなプリンのうえで

スイーツがすごく、大きかったら…

なんて、きっと想像したことがありますよね。

のぼってみる?食べてみる?みんなで遊ぶ?

そんな妄想を自由に遊ばせた、かわいらしい絵本。

読み終わると、

たまには難しいことを考えないで、空想してみてもいいかなぁ

とほんわりした心地になります。

ものすごくおおきなプリンのうえで

ものすごくおおきなプリンのうえで

  • 作者: 二宮由紀子,中新井純子
  • 出版社/メーカー: 教育画劇
  • 発売日: 2010/04
  • メディア: ハードカバー
  • 購入: 1人 クリック: 91回
 

 

 ないた

いちにち

いっかいぼくは なく

どうしてだろう?

(本文より)

どういうときに泣くのか?なんで泣くのか?泣くのは悪いこと?

お子さんと一緒に読みながら、

「なんで、泣いているのかな」

一緒に考えてみるのもいいかもしれない。

いろんな「泣く」を教えてくれる絵本です。

ないた

ないた

  • 作者: 中川ひろたか,長新太
  • 出版社/メーカー: 金の星社
  • 発売日: 2004/09
  • メディア: 大型本
  • クリック: 2回
 

 

 ブラッキンダー

パンチのある絵から魔力すら感じる「ブラッキンダー」

いぬのフンザくんが寝ている間に、

インクのブラッキンと、サボテンのキンダーちゃんの冒険が始まります。

めくるめく奇想天外、奇天烈、破天荒な展開は

ジェットコースターに乗っている感覚です。

意味は深く考えず、とにかく楽しむ!そんな1冊です。

ブラッキンダー (こどもプレス) (こどもプレス)

ブラッキンダー (こどもプレス) (こどもプレス)

  • 作者: スズキコージ
  • 出版社/メーカー: イースト・プレス
  • 発売日: 2008/08/17
  • メディア: 単行本
  • クリック: 9回
 

 

春だ!キャベツ!キャベツづくしな絵本5冊

啓蟄も過ぎ、日も長くなってきて春の気配が色濃くなる日々。もう厚着にも鍋にも飽きた!というのは私だけではないはず。

春といえば、桜、進学・入学、華やかな話題がいろいろありますが、春の食材「キャベツ」の季節!

千切り・コールスローサラダのシャキシャキも美味しければロールキャベツ、ポトフのようなとろとろも捨てがたい…あの丸くてギュっとつまったフォルム、一足お先に、絵本で堪能しませんか!

キャベツくん

道でばったり会った、キャベツくんとブタヤマさん。とってもお腹が空いているブタヤマさんに、キャベツくんが見せたものは…

ひろーい空、ゆったり続く道、リアクション豊かなブタヤマさん…長新太さんの、どここかシュールだけどあたたかい絵とストーリーに、思わずクスっとなってしまいます。

ラストの展開もかわいくて、おすすめです。

キャベツくん (ぽっぽライブラリ みるみる絵本)

キャベツくん (ぽっぽライブラリ みるみる絵本)

  • 作者: 長新太
  • 出版社/メーカー: 文研出版
  • 発売日: 2005/02
  • メディア: 大型本
  • 購入: 1人 クリック: 52回
 

 

きゃべつばたけのいちにち

私は家庭菜園をしているのでよく分かるのですが、春のキャベツばたけは実に賑やか。

卵をうみつけるモンシロチョウに、みずみずしい葉っぱに夢中なあおむし、まるまる太ったあおむしを狙うハチに鳥…

キャベツの上で繰り広げられる自然の営みを、写実的にグッと迫って描かれた本。私の大好きな「かがくのとも」絵本の名作です。

きゃべつばたけのいちにち (かがくのとも絵本)

きゃべつばたけのいちにち (かがくのとも絵本)

  • 作者: 甲斐信枝
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 2017/03/04
  • メディア: 単行本
 

 

キャベツがたべたいのです

「花の蜜が大好き」なのがチョウのはずだけど、モンシロチョウたちは、あおむし時代に食べていたキャベツが忘れられない。

「もう一度食べたい!!!」と一念発起して向かった先は、やおやさん。そこで出会った親切なおじさん、モンシロチョウたちの願いを叶えられるのか…?

シゲタサヤカさんのキャッチーなイラスト、インパクトのある設定、からの急展開に…

チョウなのにキャベツが恋しいというカワイさ、サクッと○○するおじさんのかっこよさ、読み終わると当然食べたくなるキャベツ…「ハマる」という言葉がぴったりな1冊。

キャベツがたべたいのです

キャベツがたべたいのです

  • 作者: シゲタサヤカ
  • 出版社/メーカー: 教育画劇
  • 発売日: 2011/04
  • メディア: 大型本
  • クリック: 4回
 

 

おおかみとキャベツばたけ

「強いことがかっこいいこと」だと思っているオオカミのループッチ。森の中でわざと動物たちを威嚇して、強さアピールにいそしんでいます。ところがある晩、美しく輝くモンシロチョウを見かけて…

キャベツばたけでひっそりおこる大混乱。キャベツの愛らしいフォルム、おりかさなった葉の美しさが、お話の世界観を盛り上げます。

傲慢だったループッチは、モンシロチョウのようにキラキラ輝くことは出来るのか?ほんわりやわらかなタッチの絵も素敵で、こどもにもぜひ読み聞かせしてあげたい1冊です。

おおかみとキャベツばたけ

おおかみとキャベツばたけ

  • 作者: ひだきょうこ
  • 出版社/メーカー: 教育画劇
  • 発売日: 2006/05
  • メディア: 単行本
 

 

絵図解やさい応援団 まるごとキャベツ

絵本というより、図鑑な1冊。キャベツってどんな野菜?どこで作られているの?どんな食べ方があるの?

タイトルどおり、キャベツをまるごと知る事ができる、キャベツ好きにはたまらない内容。ぜひ1度読んでみてほしいです。

絵図解やさい応援団 まるごとキャベツ

絵図解やさい応援団 まるごとキャベツ

  • 作者: 八田尚子,野村まり子
  • 出版社/メーカー: 絵本塾出版
  • 発売日: 2012/12/19
  • メディア: 単行本
 

おまけ:「旬」がまるごとキャベツ

ポプラ社より出版されている、一つの食材にテーマを絞り「食」に切り込む新しいタイプのカルチャー誌『マザーフードマガジン「旬」が まるごと』。なんと2007年の創刊準備号(実質第1号)がキャベツだったんです!

公式サイトでは在庫切れ、重版予定もないということですが、中古でときどき見かけるので、興味のある方はぜひ、チェックしてみてください。

 目次はこんなかんじ↓

月刊プシコ5月号増刊 「旬」がまるごと キャベツ : | ポプラ社

プレゼントに❤もらって嬉しい絵本の選び方

私自身も、最近ムスメへのプレゼントに、絵本を頂く機会が増えました。いつも素敵な絵本を選んでくれるお友達に、プレゼント用絵本の選び方のコツを教えてもらったので、今回紹介します。

1.相手の年齢よりも、上の対象年齢の本を選ぶ

プレゼント相手(お子さん)の対象年齢ど真ん中の本は、すでに持っている・ことがあります。

すでに持っていると、あげたときに大変気まずいので、対象年齢よりもやや上の本を選んであげると、かぶりにくいです。

 ↓ たとえばこんな2冊オススメです。比較的幅広い年齢のこどもが楽しめるイメージ

わにさんどきっ はいしゃさんどきっ (五味太郎の絵本)

わにさんどきっ はいしゃさんどきっ (五味太郎の絵本)

  • 作者: 五味太郎
  • 出版社/メーカー: 偕成社
  • 発売日: 1984/06
  • メディア: 単行本
  • 購入: 3人 クリック: 9回
 
100かいだてのいえ

100かいだてのいえ

  • 作者: 岩井俊雄
  • 出版社/メーカー: 偕成社
  • 発売日: 2008/05
  • メディア: ハードカバー
  • 購入: 10人 クリック: 70回
 

 

2.新作絵本や、変わった絵本も嬉しい

まだ図書館でも出回っていない、出版年数の新しい絵本や、飛び出すしかけ絵本・珍しい海外絵本の翻訳版など、ちょっと変わった絵本なんかも、プレゼントで喜ばれます。

↓ 今の私のオススメ

どこじゃ? かぶきねこさがし かぶきがわかるさがしもの絵本 (講談社の創作絵本)

どこじゃ? かぶきねこさがし かぶきがわかるさがしもの絵本 (講談社の創作絵本)

  • 作者: 瀧晴巳,吉田愛,松竹株式会社
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2017/02/23
  • メディア: 単行本
 
パパ、お月さまとって! (ボードブック)

パパ、お月さまとって! (ボードブック)

  • 作者: エリックカール,Eric Carle,もりひさし
  • 出版社/メーカー: 偕成社
  • 発売日: 2006/09
  • メディア: ボードブック
  • 購入: 2人 クリック: 7回
 
おとうさんのちず

おとうさんのちず

  • 作者: ユリシュルヴィッツ,Uri Shulevitz,さくまゆみこ
  • 出版社/メーカー: あすなろ書房
  • 発売日: 2009/05
  • メディア: ハードカバー
  • クリック: 5回
 

 

3.複数冊あげるなら、シリーズセットよりも、バラ売りで

もらう側の気持ちになってみると、同じテイストの本が何冊かあるより、いろいろな本が何冊かあるほうが、ワクワクしますよね!

シリーズものを読むのはプレゼント相手の楽しみにとっておいてあげるイメージで、いろんなジャンルの本をもらえると、喜びも倍増だと思います。

こんな本は避けたほうがいい

一般的におすすめできない、とされているものは避けたほうが無難だと思います。

1.アニメっぽい絵の昔話
2.雑な文章のもの
3.あらすじだけのダイジェスト版
4.曖昧な結末のもの

専門家に聞いた“オススメできない”子ども「絵本」4つの見分け方(1/3) - ハピママ*

ギフト選びにおすすめ「クレヨンハウス」

絵本・おもちゃ・オーガニック野菜とコスメ雑貨を扱う、素敵なお店「クレヨンハウス」。東京・大阪の2店舗があります。コーナー展示も素敵で、自宅用にもついつい購入したいアイテムが見つかりそう。

www.crayonhouse.co.jp

お近くのかたは是非、足を運んでみてください❤

大人にオススメ。あたたかくほろ苦い、友情を描く絵本5冊

友情をテーマに描かれた名作は、たくさんありますが

子供の頃と大人になってから読むのとでは、感じることも違うもの。

今回は、友情テーマの中でも

家やカフェでリラックスしている時
一人でコーヒーを飲みながら
ゆっくり味わいたいような
切なく、けれどじんわりあたたかい。

そんな絵本を5冊紹介します。

わすれられないおくりもの

スーザン・バーレイの名作。

「アナグマは 
 自分の年だと、死ぬのが、そう遠くはないことも
 知っていました。」

そしてまもなく、アナグマは息をひきとります。

アナグマを慕っていた多くの動物たちは、大いに悲しみ

みんなでその悲しみを乗り越えようとします。

大人になると、人との出会いはもちろん、別れを経験することもある。

「別れ」を知っているからこそわかる、この本の美しさ。

ぜひ手にとってみてください。

わすれられないおくりもの (児童図書館・絵本の部屋)

わすれられないおくりもの (児童図書館・絵本の部屋)

  • 作者: スーザン・バーレイ,小川仁央
  • 出版社/メーカー: 評論社
  • 発売日: 1986/10
  • メディア: 大型本
  • 購入: 19人 クリック: 252回
 

おおきな木

少年とおおきな木は、仲良し。

生きる時間軸の異なる2人、やがて少年は成長し、おおきな木のもとを訪れなくなる。

大人になってから読むと、どちらの気持ちも手を取るように理解できすぎて、

何度読んでも涙が溢れてきてしまいます(思い出しても泣きそう)

疲れたあなたの涙活に、ぜひ1冊。

おおきな木

おおきな木

  • 作者: シェル・シルヴァスタイン,Shel Silverstein,村上春樹
  • 出版社/メーカー: あすなろ書房
  • 発売日: 2010/09/02
  • メディア: ハードカバー
  • 購入: 11人 クリック: 84回
 

 

スーホの白い馬

モンゴルの伝統楽器「モリンホール(馬頭琴)」の由来にまつわる民話。

小学校の国語の教科書で、一度読んだことがあり。

当時は理不尽さにただただ打ちのめされたのですが、

大人になった今、改めて読むと

悲壮なストーリー、それを際立たせる情緒的な絵は

幼少の頃よりも、心に来るものがあります。

スーホの白い馬―モンゴル民話 (日本傑作絵本シリーズ)

スーホの白い馬―モンゴル民話 (日本傑作絵本シリーズ)

  • 作者: 大塚勇三,赤羽末吉
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 1967/10/01
  • メディア: ハードカバー
  • 購入: 6人 クリック: 166回
 

 

てんぐちゃん

ひとりで静かに暮らしているおばあさんのもとへ、

あるひフラリと、バクがやってくる。

バクは、過去の記憶とともにおばあさんの夢に現れて、

少しずつ幸せを与えてくれる。

宇野亜喜良さんの、憂いを帯びた美しい絵がノスタルジーをかきたてます。

てんぐちゃん (日本の絵本)

てんぐちゃん (日本の絵本)

  • 作者: 今江祥智,宇野亜喜良
  • 出版社/メーカー: 偕成社
  • 発売日: 2003/01
  • メディア: 大型本
 

 

ふたりのねこ

捨てねこと、ぼろぼろなねこのぬいぐるみ。

同じようで全く違うふたり。

ヒグチユウコさんのレトロで可愛らしい絵柄にわずか含まれる毒。

ハッピーエンドなのに、何もなかったことにはできない切なさが

「大人な絵本」感満載です。

アートブック的にも、かざっておきたい1冊。

 

ふたりのねこ

ふたりのねこ

  • 作者: ヒグチユウコ
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2014/12/01
  • メディア: 大型本
 

 深夜営業しているカフェや、お一人様バーのソファ席の脇に、マガジンラックを置いて
こういう本を飾ったら、素敵なんじゃないかな。